みなさんこんにちはエンピツです。
はてな
シュートが入らない。
どのシュートコースが入りやすいの?
そんな疑問を持っていませんか?
目次
この記事を読んでほしい方
こんな方におすすめ
- シュートを決められるようになりたい。
- 得点力を上げたい。
- チームの勝利に貢献したい。
- シュートコースをよくしたい
そんな方におすすめの記事になっています。
記事を書いている人
・ハンドボールを小学校から始め、全国大会に出場した経験。
・ハンドボール指導歴10年をこえ、全国大会出場、県大会でも男女共に優勝経験あり。
・NTSのトレーニングの指導に関わった経験あり。
・現在小学生から大人まで所属するチームを運営・監督・選手として活動中。
そんな現役指導者のエンピツが、シュートコースについて解説していきます。
シュートコースの基礎となる考え
まずはシュートコースの基本的な考えを身につけましょう。
ポイント
シュートコースに正しいコースはない
一言で、いいシュートコースと言っても、ハンドボールのスポーツの性質上、
試合の場面やキーパーの動き方、自分たちの攻め方によってどのコースを狙えばよいのかが変わるのです。
よく言われる「流しの上」や「ひっかけの下」を狙えというシュートコースですが、そこを狙えば絶対に決まるというシュートは存在しません。
もちろん、決めやすいシュートコースというのは存在しますが、必ず決まるシュートコースはないのが現実です。
コントロールをきわめてシュートコースが良ければシュートが必ず入ることはないと覚えておきましょう。
まとめ
打つポジションやGKの立ち位置・動きによって正しいシュートコースは変わる
覚えておきたい基本のシュートコース
それでは、ここでは基本のシュートコースを覚えておきましょう。
ポイント
①遠目の上 ②近めの下
③近めの上 ④遠目の下
⑤股下(足元) ⑥左右の腰や顔の横、頭上
この6つのシュートコースを身に着けることでシュート決定率が上がります。
それでは、一つずつ解説します。
①遠目の下
このコースは基本中の基本だと言えるでしょう。
自分がシュートを打つポジションから見て、遠目の上の角のことです。
図のように左45度(LB)からのシュートだとしたら
このコースに打つことになります。
それには理由があって、相手GKはシュートを打ってくる選手に合わせてポジションを取ります。
ここからのシュートを打つ時のキーパーのポジションから一番遠いシュートコースになります。
基本ポイント
シュートコースの遠目の上から練習しよう!
ちなみに逆のポジションだとこのコースになります。
右45°の基本コースの遠目の上はここです。
②近めの下
次に練習したいシュートコースは近めの下です。
このコースが2つ目にあがっているのにも理由があります。
それはなぜか…それは「遠目の上の対角」だからです。
このコースは相手GKからしても、予測するシュートコースです。
ロングシュートの場合、ここに予測してタイミングを合わせて動きGKもいます。
なので、遠目の上の反対でもある近めの下を練習しておきましょう。
中からのシュートと同様に、サイドシュートの場合も近めの下は有効です。
相手GKの遠目を狙ってからの近め下(ニアサイド)へのシュートは世界でもよく打つシュートの一つです。
逆にサイドシュートの場合は、角度が狭いため、近めの下しか打てない選手はシュート決定率が下がるので要注意です。
基本ポイント
近めの下を遠目の上とセットで練習することで効果倍増
③近めの上④遠目の下
次は「近めの上」と「遠目の下」です。
これは①遠目の上、②近めの下との関係性と同じで、セットで打てるようになることがポイントです。
キーパーからすると、1つのコースにとてもコントロールのいいシュートを打つ選手よりも、
しっかりと打ち分ける選手のほうがやっかいなものです。
この③近めの上、④遠目の下も打ち分けられるように練習しましょう。
基本ポイント
対角のシュートをきっちりと打てるようにすることが上達への1歩
⑤股下・足元
次は「股下・足元」です。
サイドシュートなんかでは、キーパーの股下を抜くシュートって多いですよね。
あれはラッキーではなく、きちんと狙ったシュートコースなんです。
サイドシュートやポストシュートの場合は特にしっかりと股下を抜くシュートの練習もしておきましょう。
また、足元にもシュートを打てると効果的です。
足元といっても、相手GKの足に直接向かうボールではないんです。
足元へのシュートはバウンドシュートになるように打つ
バウンドシュートになることで、絶妙に止められないシュートになりますし、
相手GKからすると、「下から上へあがってくるシュート」になるので、止めにくいのです。
基本ポイント
股下や足元へのシュートはポイントとして使えば効果的
⑥左右の腰や顔の横、頭上
最後は、ちょっと難しいシュートコースの紹介です。
腰横へのシュートがなぜ有効かというと、足や手を瞬時に動かすのはできていても
瞬時に腰(身体)を動かすのは、中々難しいのです。
また、人間の構造上、「顔の横」「頭の真上」というのは、瞬時に手が動かない場所だとも言われています。
少しずれると、キーパー正面のシュートになってしまうので難しいシュートコースです。
ですが、このコースを狙って打てるようになると、シュート決定率が大きく高まります。
基本ポイント
難しいシュートコースなので余裕のある時に練習するべき
他のシュートコースへの打ち分けができるようになったら、このシュートコースも練習してみましょう。
シュートコース応用編(考え方)
シュートコースがいいだけでは入らない理由があるのです。
理由
相手GKはロボットではない
相手GKも人間です。練習をしっかりつんできて、応用も効きます。
しっかりとシュートコースを予測して動いたり、シュートコースを切ったり、
逆にシュートコースを誘ったりもします。
そのため、ただ単純にシュートコースがいいからという理由ではシュート決定率はあがりません。
良いシュートコース×応用ができる考え方(意識)
これが必要です。これはいわゆる『かけひき』と呼ばれる意識です。
それは、いくつもあります。それこそ無限大のかけひきがあるでしょう。その中で考え方の基礎となるものを解説します。
ポイント
近めの下を狙っての遠目の上
遠目の上を狙っての近めの下
この2つが大切なかけひきの基礎です。
相手GKはジャンプの方向、体の向き、目線を見てシュートコースを予測します。
そしてその中には、「遠目の上」という意識をもっていることも間違いありません。
だからこそ、遠目の上をフェイントに使うのです。
近めの下をしっかりと狙い、しっかりと見て、遠目の上を打つ!!
または近めの下をしっかりと狙い、近めの下に打つ!
この1本があることで、相手GKからすると迷いが生じます。
遠目の上を見て、遠目の上に打つ、近めの下を見て近めの下打つ、という単純なシュートを打っているといつまでたっても入りません。
シュートは相手GKとのかけひきだという考え方と意識があってこそのシュートです。
6つのコースを打ち分けられるではなく、
6つのコースを相手GKとのかけひきを考えて打ち分けられるようになりましょう。
重要ポイント
シュートコースはただ打てるだけでは意味がない
シュートコース上達法
覚えるべきシュートコースと、シュートを決められるようになる考え方と意識の後はいよいよ「練習方法」です。
シュートコースを良くして、そして決められるようになるために…
たった一つの大切な練習方法を紹介します。
それは…
練習方法
1本1本のシュートを意識して練習をする
普段のシュート練習の1本1本、速攻のシュート
2対2のシュート、3対3のシュート、6対6のシュート…
1日の練習に何本のシュートを打っていますか?
その1本1本のシュートを意識してシュートを打つことが遠いようで一番の近道です。
シュート練習の時に意識したいことはこの3つのステップです。
ステップ1
しっかりと狙ったコースに打ちこむ練習
ステップ2
「遠目の上をねらって、近めの下」、「近めの下をねらって、遠目の上」のように意識レベルを1つ上げてシュートを打つ
ステップ3
コースを決めずに、GKとかけひきを意識して1本ずつシュートを打つ
3つのステップを1つずつ意識して練習することが大切です。
ポイント
1本ずつ丁寧に練習することがレベルアップの一番の近道
まとめ
シュートコースの打ち分けの意識を持てるようになりましょう。
毎回のようにシュートコースを意識しましょう。
相手との駆け引きや場面に分けたコースの打ち分けが実現出来るようになる
相手キーパーの苦手なコースを試合の序盤で把握し、しっかり狙えるようになる
日々の練習があなたのレベルアップにつながることは間違いありません。
しっかりと意識をして、意図をもって練習しましょう。
ロングシュートのシュートコースについては、こちらをお読みください。
もっとシュートが決められるようになるのは…
これからやぞ!!
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